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細川亜衣 1月を食べる会

1月9日、10日、新しいtaishojiのスタートとして、


イタリアのおかあさんたちが作ってくれたような、素朴な料理ばかりを集めた会をしようと思います。


私が料理を一生の伴侶にしたいと思い、イタリアで料理を学ぼうと海を渡ったのは


もうだいぶ前のことになります。


いろいろな地を転々としながら、あちこちの学校や店にも通いましたが、


一番の先生は、さまざまな家族と暮らす日々の中で、おかあさんたちが作ってくれた料理そのものでした。


料理の作り方を一から十まで見て学ぶというよりは、


食卓でともに食べ、話をして、目の前の料理について真剣に考える。


そんな体験こそが長い時間が経ったいまも、ずっと自分の体の中に残っています。



目の前にある食材を、レシピに頼るのではなく、作る人の感覚で料理に仕立ててゆく。


レシピから始まる料理ではなく、レシピはあくまでも料理をした後についてくるものでした。


当時、朝から晩までイタリアの家にどっぷりとつかりながら、


料理をしてくれるお母さんたちの動きや言葉、そして、食べた時の自分の気持ちを紙に綴りました。


どんな食材を、どのくらいの量使い、どうやって作り、どんな風に食べるのか?


そして、食べた時にどう感じ、自分ならどう料理しようと考えるのか?


ファイルに挟んだ何千枚という紙の重なりが、私にとってはいまも宝物であり、


本当の意味でのレシピなのだと感じています。



今まで、長らく各地で料理教室を続けてきましたが、


これからは、料理するものをあらかじめレシピにおこすという作業は、やめたいと思います。


私は目の前の食材をただ、おいしくするために料理します。


この食材はどうやったら一番おいしくなるんだろう。


どうやって料理をしたら食べる人が一番喜んでくれるだろう。



みなさんがお腹を空かせたタイミングでおいしく食べていただきたいので、


必要だと思えばあらかじめ下ごしらえをすませたり、火を通したりしておきます。


作りながら、盛りつけながら、私が知る限りのこと、お伝えできる限りのことをお話します。


そして、会の後に、その日お話したこと、できあがった料理について全てを言葉でまとめ、


改めてみなさんにお送りします。


みなさんは写真もメモもとらず、ただ、見て、食べ、私と話をしてください。


心に浮かんだ言葉は、どんなことでも遠慮なく伝えてください。


くつろいだ家族の食卓のような、そんな場になればうれしいです。



1月を食べる会


1月9日 11:00-14:30

1月10日 11:00-14:30



新年最初のtaishojiでみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

ご予約はこちらからお願いいたします。